『ねぇ、ねぇ、流星君ってばぁ~』


『高波君、今度の日曜日って空いてる?』


みんな好き勝手に俺に話しかける。


下駄箱から教室までのたいしたこともない距離がやけに長く感じる。


そう、女の子達に囲まれながら歩くから。


『2年3組』


教室へ入る。


自分の席にやっと到着。


違うクラスの女の子達は、名残惜しそうに俺に手を振る。


俺は小さくため息をつく。


ほっとしたのもつかの間・・・・・


今度は同じクラスの女の子達が次々と近づいてくる。