倒れた私は、 先生に抱き抱えられたまま、 どこかへ運ばれた。 目が覚めると、 見たことのない天井があった。 「綾乃ちゃん、大丈夫…?」 この声は…清武先生…? 「ここは…?」 「俺の家だよ。」 「そうなの…?」 「うん!綾乃ちゃん倒れたから心配したよ。そうそう、俺、綾乃ちゃんが寝ている間キスしちゃった!」 「え、えぇ!?」 でも、確かにそう言われると、口に なま暖かい物が当たった気がした。