家から歩いて10分。


塾に着いた。

塾の扉を開けたら、何時もの暖かい挨拶をされた。


何時もの席を見ると、今日は違う先生が座っていた。
その先生は私に話をかけた。


「島崎さんだよね?」


「はい、そうですが…。」

「今日は清武先生は風邪でお休みなので私が担当します。羽田野です。とりあえず席について?」



そう言われたから席についた。


清武先生が風邪ひいたなんて、信じられない……。
私は、ショックすぎてイスにもたれかかった。
すると…


カタンッ。


机の中から音がした。

私は、机の中にあったノートを出した。
すると羽田野先生がこう言った。


「あ、それ今日から使う教材みたいだよ!清武先生が置いていったみたい!」


と言った。


教材…?

中を開くと清武先生からの手紙が入っていた。



『綾乃ちゃんへ』


『今日は熱があるので塾お休みしました…
この間は色々とありがとう!

この教材は今日から使うので塾の
時は持ってきてね!

あと…
この間も言いましたが、
僕は、綾乃ちゃんの事が好きです。
付き合いたいとも思ってます。



携帯番号とアドレス書いておくので連絡下さい!

090-××××-××××
○○○○○○@bocomo.ne.jp


清武』



私は、
先生との距離が近くなった気がした。