「波奈…………少しだけあっち向いてな。」


「嗄綺??」


「大丈夫、あたしはすぐ後ろに居るから。」


あたしは不安でしょうがなかった…………。


今、あたしは1人で居たら壊れてしまいそうだったから。


「フッ…………。」


嗄綺は微かに笑うと…………。


「じゃあ、あたしのこと祈ってて??必ず戻ってくるって。」


「……………っう……っく………うんっ……。」


「よしっ!!!!じゃあ耳を塞いで待ってな。」


その表情に……………あたしは癒された。


嗄綺は…………優しい瞳であたしを見てくれた。










まるで『汚物』を見る目ではなくて………。









ただ、温もりが。優しさが伝わってくる優しい瞳で。