途中、マックのドライブスルーで食事を調達した。
「肉じゃなくていいんですか?」とあた
しが訊くと、「いや、ビッグマックにしたからめっちゃ肉だし!」という、よくわからない理論で返され、「ゆっくり食事してからでいいのに」というあたしの言葉にも、「海でなんか食えばいいよ」と言って、彼はなんだかとても楽しそうに
ハンドルを握っていた。
それはきっと、単純に運転が好きだからという理由だけではないことは、あたしにもわかった。
車でデートなんて初めてのあたしにとっ
ては、なんだか全てが新鮮で、車に乗っている間も全く退屈しなかったので、あ
っという間に江ノ島に着いていた。
「海だぁ」
当たり前の感想を思わず呟く。
「うん。海だね」
まだ、海水浴客はそれほど多くはないけ
れど、日曜日とあって人出はそれなりに多い。
海に最後に来たのは2年前だ。
「ちょっと歩く?」
「ですね」
「あ、でもそういえば、足…」
彼が、あたしの足元に目をやる。
「もう平気です、ほんとに」
「…うん」
車を降りると、彼は思いきり伸びをしながら、「んーっ」と唸った。
「肉じゃなくていいんですか?」とあた
しが訊くと、「いや、ビッグマックにしたからめっちゃ肉だし!」という、よくわからない理論で返され、「ゆっくり食事してからでいいのに」というあたしの言葉にも、「海でなんか食えばいいよ」と言って、彼はなんだかとても楽しそうに
ハンドルを握っていた。
それはきっと、単純に運転が好きだからという理由だけではないことは、あたしにもわかった。
車でデートなんて初めてのあたしにとっ
ては、なんだか全てが新鮮で、車に乗っている間も全く退屈しなかったので、あ
っという間に江ノ島に着いていた。
「海だぁ」
当たり前の感想を思わず呟く。
「うん。海だね」
まだ、海水浴客はそれほど多くはないけ
れど、日曜日とあって人出はそれなりに多い。
海に最後に来たのは2年前だ。
「ちょっと歩く?」
「ですね」
「あ、でもそういえば、足…」
彼が、あたしの足元に目をやる。
「もう平気です、ほんとに」
「…うん」
車を降りると、彼は思いきり伸びをしながら、「んーっ」と唸った。