「明衣香ちゃん、大丈夫?」
「かー君。大丈夫だよ」
「良かった…」
「心配かけて、ごめんね。」
「本当だよ…」
「本当にごめんね」
「ううん。謝らないで。生きててくれただけで十分だよ」
そう言って、かー君は笑ってくれた。
かー君の笑顔で私も自然に笑顔になれた。
「ありがとう」
「うん。あっ!プリン買ってきたんだ♪食べよ!」
「うん!」


私の記憶喪失が、大切な人を大きく傷つけていました。