「岡島さん…ちょっといいですか?」
病院の先生に呼ばれた。
「はい…」
「神山さんは…意識的に記憶を失っています。ですが記憶を失っているのは一部分ですので、ほとんどの記憶はあります。」
「あの!一部分というのは…」
「えっと、1人の方を忘れるというくらいです。」
「その記憶は戻りますか?」
「時間はかかると思いますが、忘れられた方が頑張れば記憶は戻ると思います。」
「本当ですか!?」
「はい…ですが無理をさせると、大きな混乱を起こします。ですから…無理のないように。」
「分かりました」
「話しは以上です。他に何か質問はありますか?」
「あと、どれくらいで退院できますか?」
「順調にいけば、来週中にはと、、、」
「そうですか。ありがございます。」
「また、なにかあればいつでもどうぞ」
「はい。失礼します」

俺が頑張れば、神山の記憶は戻るんだ。