「それって、どういうこと？」
「言葉のまんまだよ」
「言葉のまんまって…」
「だって、そうじゃない？恋しない人が本当の愛なんて知る必要あると思う？」
「ううん。」
「じゃあ、本気の恋したことない人が本当の愛を知ることができると思う？」
「ううん。」
「ねっ。そういうこと。本当に心から愛されて愛した人が本当の愛を自分の手にできるんだよ、きっと…」
かー君は少しだけ哀しそうな表情を浮かべた。
「今は本当に愛されてなくても、いつかきっと愛されるときが来るよ。」
かー君は、そう言って微笑んだ。
「そうだね…ありがとう、かー君」


『きっと、愛は愛する人と生み出していくんだ』