『うちらは1-3だからー。
 ここだねっ!』

方向音痴な私をよそに
亜美はスタスタと歩いて行く。

『えっ。ちょっ…待って~』


―ガラガラ

亜美が教室のドアを開ける。
教室では先にきていた
生徒達が騒いでいた。

やばい…なんか緊張する

『うちら席隣じゃん♪』

亜美の声で我に返った。

そして席についた。

『やっぱちょっと緊張するね』
亜美が周りを見渡して言う

なんだ。亜美でも緊張とか
するんじゃんっ

亜美は社交的で誰とでも
すぐに仲良くなるから
緊張なんてしないと思ってた。

『亜美でも緊張するんだ~』

亜美をからかうように
言った

『っるさいなぁ~
当たり前でしょ!?』

亜美が膨れっ面になっている

『ごめんごめんっ』

私が笑いながら謝ると
亜美も笑って許してくれた。