なんの予定もないのに、ショッピングモールをひたすら歩き回って


気が付いた時にはもう、4時30分。


「家の前で待ってればいいじゃないですか」

「やだっ!公園で待ち合わせは俺の夢!」


私たちは家に向かいながら話した。


「じゃあ公園集合なっ!」


分かれ道についた途端、彪俄さんはそう言って走っていった。


夢ちっちゃ!


私はその後ろ姿を見送った。