「美憂!見て!背中にハートがあるネコ!」


私がドアを開けようとした瞬間聞こえてきたあのアホっぽい人の声。

私は振り返る。


「あ、ホントだぁっかわい~」


私はネコを抱いている彪俄さんに近づく。

私が近づいた途端、彪俄さんはネコを放した。


「あっ!ちょっと何し「美憂っ」


私が逃げていくネコを目で追いかけながら文句を言おうとしたら彪俄さんに遮られた。