「隣座るか?」

いつもなら、首を横にふるけど、
この日は珍しく素直に座った。

「どこから、来たの?」

「横浜」
ぶっきらぼうにあたしは答えた。

「都会だなー」

そう言ってあいつは寝そべった。

「星がきれいだ…」

「ほんとだ…」

それは無意識に言葉にしていた。

「俺、翔」
知ってるよ、そんなの

「あたし…「虹花でしょ」

「うん」

「なぁ虹花。」

「何?」

「なんでこんな田舎きたんだ?」

「…疲れた…からかな」

「疲れた…?」

「そう。友達も、ぱぱもままからも」

「誰もあたしの事知らない場所に来たかった」

「静かな場所に来たかったの」