その後のあたしはなんだか変だった。
嵐が去っていったような気分で、
でもどこかぽっかり穴が開いたような、
なんとも言えない気分だった。

「初めまして、お邪魔します。」
今日からこの田舎で住むあたしは寮にやってきた。
「おやおや来たのかい。え~っと名前は」
「山上 虹花です」
「あぁ、そうそう。虹花ちゃんだった ワハハハ」
「はははは…」
何がおかしいのやら…
「今日の夜、皆紹介するからね!!」
なにがおかしのか、陽気に笑って寮長は部屋に戻った。
届けた荷物を手に取り、あたしは自分の部屋に向かった。
「よいっと」
全くなんで手伝ってくれないのか…。
まだ一度も着ていない制服をとりだしクローゼットにかけた。
来週から晴れて高校生になる。
都会の中心から来たあたしにとって、きっといろいろふべんなんだろうな。
そう思って携帯を開いた。