大丈夫、私は強い。
一人だけど、悲しくなんかない。
寂しくなんかない。
……。

「あら、望月さん。」

優雅な声が廊下に響く。
決意が、揺らぐ。
自分が揺れてしまう。

「水瀬…先輩。」