一気に、視線が集まる。

…慣れない。

「今日は、クラスでの実行委員を決めてもらいます。選出方法は……。」

副会長に渡されていたカンペを見ながら話す。
たまに、意味とか分かんない単語が出たけど、漢字の意味を読み取って、ニュアンスで伝える。
このクラスは、雰囲気がいいようで実行委員はすぐに立候補が出た。
おとなしそうな女の子相良夢さんと、リーダー格な男子和田省吾君。
2人は幼馴染らしい。息があっている。


「…以上です。質問はありますか?」

……なし、と。

「あとはお願いします、では。」