休み時間。
別にたわむれる友達もいない、ただの暇な時間。
「桜ぁ~~~!!」
「あ!くるみ~~~!!」
くるみが3階から遊びに来てくれた。
私はくるみに飛びついた。
「桜ってばぁ!もういい加減、心開いて友達作りなよ!」
くるみはクラスに馴染めない私を、いつも心配してくれている。
でも、どうしても7組は好きになれない。
「だって、気の合う友達いないんだもん。しかも先生も最悪でさぁ~。担任も最悪だし、数学も城島先生で……」
「あ~!桜がいっつも怖いって言ってた先生?先輩は大好きって言ってたけどね!私はよく分かんないけど……」
「大好きって……。ありえない……」
私はもう一度、グラウンドで怒鳴り散らす先生の姿を脳裏に浮かべた。
音楽室からでもあの迫力なのに、教室で怒鳴られたらどうなってしまうだろう。
「私、数学無理。サボる!」
「だめだって!授業はちゃんと出なよ!うちら一応受験生だし!」
「う~ん……」
嫌だなぁ……。