「先生のところへ戻りなよ!今から行って来なよ!もう先生の幸せとか、そんなのいいから。私も先生も、桜が幸せじゃなきゃ意味ないの!桜、このままだったら死んじゃうよ…。」
くるみは、その場で泣き崩れた。
こんなくるみは初めてだった。
もう、どうしていいか分からないんだと思う。
「私、やっぱり先生の側にいたい。先生の奥さんになりたい。別の女の人が先生の隣にいるなんてやだ…。」
私の目にも、自然と涙が溢れていた。
「先生、待ってるよ。桜のこと。別れたあの日からずっと待ってるよ」
私は家を飛び出した。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…