先生と会う約束をしていた日の前日の夜。
いつものように、先生と電話をしていた。
星がきれいな夜だった。
「早く先生に会いたいよぅ。明日まで待ちきれなくて、眠れない~!」
『俺も!ずっと電話だけで我慢してたもんな。ごめんな、また色々と我慢させて。待たせて、辛い思いさせてばっかだったもんな…。』
先生は優しい。
私を傷つけないように、いつも優しさで包んでくれる。
でも、もう謝らなくていいよ。
「先生が私のこと好きでいてくれてるだけで、十分幸せだよ。辛い思いも何もしてない。毎日幸せすぎて怖いくらいだよ。昔はね、夜の星空を見てこの空の下に先生がいるんだぁ~、同じ時間を生きてるんだぁ~って。それだけで幸せだったんだもん!」
『そんなに桜に想われて、俺も幸せ。俺はもっと桜のこと愛してるけど!』
先生の言葉に、電話とはいえ赤面して顔を隠す。
“愛してる”
先生のその言葉に、とろけそうになっちゃう。