「桜と先生ほどそんなにラブラブじゃないけど、少しずつ距離が縮まってきてるような気がする!この前の記念日に、ペアリングくれたんだよ!」
そう言って、くるみは私に指輪を見せた。
あまりにも嬉しそうで、私まで嬉しくなる。
「そっかぁ~!かわいいじゃん!よかったね!」
「桜のその指輪も素敵だね!それ本物のダイヤでしょ?さすが城島先生!」
くるみは、私の指輪を指差した。
先生がくれた、婚約指輪。
「最初あんなに怖がってたのにね!笑っちゃうよ。色々あったけどさ、やっぱり桜の運命の人だったんだよ。すごく辛かったと思うけど、想い続けて本当によかったね。」
先生が私の運命の人。
今、本当にそう思う。
今までしてきた辛い思いは、全部必要なことだったんだって思える。
「くるみ、ありがとう。」
2人とも、大好きな人と結婚できるといいな。
圭吾くんが、くるみの運命の人でありますように…。
幸せになろうね。