最後の授業は、いつもより更に気合を入れてやった。
先生のいないところで、1人で授業をする。
はじめは1限が長くて、心細くて仕方がなかった。
でも、先生が言ったんだ。
「失敗しても、ドジってもいいから、自分らしい授業を精一杯しろ!自分が生徒に何を伝えたいのか、ちゃんと考えるんだ。生徒は、自分の熱意を、いい方にも悪い方にも、ちゃんと受け止めてくれるから。」
私の1番尊敬する先生のこの言葉は、きっとこれから始まる私の教師人生の中での教訓になるだろう。
その先生の言葉を胸に、授業をするようにしたら、生徒たちがより真剣に授業を受けてくれるようになったんだ。
「桜ちゃんの授業、分かりやすい!」
って、みんなが言ってくれたときは、本当に嬉しかったんだ。