家に戻ると、お母さん、そして平本さんまでもが涙を流していた。


「よかったね。桜…。いい人に出会えてよかったね。あそこまで考えてくれる人は、なかなかいないよ。」


「あれは、いい男だよ。」


私と先生を祝福してくれる人が、ちゃんといる。


私、先生と幸せになるよ。



私は、お母さんと平本さんに笑顔を向けた。