「あっぶね~。桜、大丈夫か?もういい加減、保健室行け。あとで迎えに行くから。」
先生は私にそう言いながら、サッカーボールを蹴って、グラウンドへ戻した。
そして、私の頭をポンポンと軽く撫でると、先生もグラウンドへ戻って行った。
かっこよすぎるよ…。
「桜ちゃん、大丈夫?」
愛ちゃんが心配して、一緒に保健室まで付いて来てくれた。
「先生さっきすごかったね!ボールが飛んでった瞬間、先生も桜ちゃんのとこ飛んでったよ!」
目を瞑っていたから分からなかったけど、きっと先生は全力疾走してくれたんだね。
だって、先生が立ってた場所から、私のところまで、どのくらい?
先生に愛されてる。
先生に守られてる。
そう感じた。