放課後。
愛ちゃんと話をしていた時だった。
愛ちゃんとは、クラスの女の子の中で1番仲良し。
「桜ちゃん、私ね、城島先生好きなんだぁ!」
やっぱりなぁ…。
と、心の中で呟いた。
かわいい生徒の恋を応援してあげたい気持ちはあるけれど、先生は私の1番大切な人だから、あげるわけにはいかないんだ。
そんなこと言えないけど…。
「そっかぁ!城島先生、かっこいいもんね!私が中学生だった時も人気だったよぉ!」
同じ人が好きな、私と愛ちゃん。
応援はできないけど、好きなところならいっぱい教えてあげるよ。
好きな人のことを一緒に話せるって、すっごく嬉しいことだもん。