私に手を差しのべたのは同じクラスで学校1のイケメンと言われる中村君だった。

「あれっ?もしかして川瀬愛?うっわぁ~すげー偶然(笑)大丈夫?」

「あっ、私は大丈夫!こっちこそごめんね中村君」

「あぁ、蓮でいいよ。オレも愛って呼ぶ。」
わぁ、優しいなあ・・・
今まであんまりしゃべったことないんだけど。

「なんかテンション低くね?どうかしたの?」
うっ!!!なんでわかるの???
エスパーですか?

「俺でよかったら話聞くけど?」
なにそれ?
そんなに話したこともない私に・・・
なんで優しくするの?

普通は警戒心を持つとこだけど・・・

・・・蓮のまっすぐな瞳はとても優しくて

私はいつの間にか泣いていた。

なんで?
なんで?
なんで?

不思議に思うことなんていっぱいあった。
でもそれ以上に苦しくて、くやしくて。
キミの優しさに甘えてしまった。