『はい』 向こうから機会音で声がした。 「あの、息子さんの伝言をしに来た」 『あー、ちょっと待ってね』 通信を切ってしばらくすると、 ドアが勢いよく開いた。 中から、若い男の人が出てきた。 もっと歳いってると思ってた。 「いらっしゃい、上がって」 篤真に似た、優しい笑顔で私を中に入れてくれた。 「ココア飲める?」 「あ、はい」 「寒かったでしょ?作るねー」 私をリビングまで案内すると、 キッチンに入っていった。