【篤真side】


俺はゆあと出会ってからの半年間、
自分のことが嫌いになっていった。


幽霊なのに、ゆあを好きになってしまった。


幽霊なのに、ゆあと約束をしてしまった。


ゆあを抱きしめたいのにできない。


気持ちを伝えたいのにできない。


だけど、


俺のこの気持ちを言ったら、
ゆあは一生困ることになると思う。


父親を理由にずっといたけど。


ゆあは、

最高の女だなって。


あぁ、好きだなって。


そんな気持ちが大きくなるばかりだった。