「うん…」


「今日は帰るね」


「そっか。
もう、7時になるもんね!」


「うんっ。
じゃ、年明けにねー!」


私は逃げるように凛子の家を出た。


こんなところで繋がっていたなんて。


幽霊だと知っていたのに…。


私の恋愛を応援してくれてたんだ。


篤真は…。


どうして、私に教えたくなかったんだろう。


「そんなの…」


哀しすぎるよ。



私は、とぼとぼと家に歩いていった。


クリスマス。


楽しいクリスマスが、
なんだかごちゃごちゃなクリスマスになった。


「ただいまー」