「凛子って美人だよな」


気付いたら、そう言っていた。


友だちだから何でもいえる。


彼氏彼女でもそう言う関係になれないのかな。


「そんなこと言ったって、何もあげないから」


そう言って顔を反らす凛子。


顔が赤い。


どうして、そんな態度を取るのかわからない。


こういう女心がわからないから、
今、結愛とやばくなってんのかもしれないな。


「なんか、凛子ありがと」


「は?」


「元気出たよ」


「いいのいいの!」


「お礼に何か奢ってやるよ」


「えっ、やったね」


そう言って目の前のアイス屋に駆け込んでいく。


俺の心は今、中途半端だ。