家に着くと、私は部屋に行った。


そこには先に行った篤真がいた。


どうして、戻ってきたの?


その前に、どうして離れたの?


ききたいことがあるんだよ。


「ねぇ、篤真」


「あいつはどうしたんだよ」


「あいつ?」


「隣に住んでる」


「愁?」


どうして、愁が出てくるの?


「そう、そいつ」


「愁がどうかしたの?」


「彼氏だろ?」


彼氏。


そう言って顔をゆがます篤真。


「…あんなに幸せそうなのに、
俺はそんな幸せを奪う権利はない」


「えっ」


「俺のためにやっていたら、
ゆあの人生は無駄になると思った。
あの日、愁ってやつの家にいるのを見て」


そんなこと…っ。