「彼氏できた?」
「できてないよー」
「え!愁先輩は?」
「愁とは家が隣ってだけでなんにも」
「そうなのー?」
納得していないような春木くん。
そんなに私と愁はカップルに見えるのか。
「春木くんは?」
「俺はいるよ」
そう言っていつもとはちがう、
無邪気じゃないどこか愛おしそうな笑顔になった。
本当に好きなんだ、って感じた。
「もう、女遊びも止めたし、
俺が大学卒業して向こうも卒業して
安定した職に就けたらプロポーズする」
「いいね、そういうの」
「ありがと」
そう言って、いつもの無邪気な笑顔に戻った。
そっか…。
春木くんはすごいな。
私はこんなんでいいのかなぁ。