『どうだった?』 「篤真っ…あのねっあのねっ」 『落ち着け』 一回、深呼吸をして、もう1度名前を呼ぶ。 「篤真?」 『ん?』 「篤真、ぱぱになったよ」 『…』 えっ? む、無言? 『…まじで?』 「う、うん」 『どうしよ…今すぐ帰りたい』 そんな言葉についつい笑いがこぼれる。 そっと、お腹に手をあてて 篤真が焦っているのを黙って聞いていた。