【佑樹side】


『篤真のために、別れることにする』


そう言って会議室から出て行った彼女。


なにかを勘違いしている。


中山未緒に吹き込まれたか。


よく、わからないけどもうあいつは聞く耳を持たなさそうだ。


会議室から出ると、
仕事に集中しているふうの部長。


坂上 篤真。俺の兄貴。


ため息を吐いて、デスクに戻ると
そこには1枚の付箋。


”このあと、会議室4に”


誰かなんてわかった。


部長さん。


俺の身にもなれよ。


2人してふざけんじゃねぇ。