「好きだよ、ゆあ」 「私もっ」 ココアを机に置いて抱きついた。 やっと、抱きつけた。 触れられた。 「ゆあ、あったか」 「うん」 「あの頃、触れられなくてやだった。 もう、ずっと触れられる」 そう言って抱きしめる力を強めた。 痛くなんかない。 「今日は寝た方がいい。 疲れただろ?いろいろとさ」 「ん」