篤真はずっと、険しい表情で相手を見ている。


どうしたんだろうか。


まぁ、いいんだ。


「ありがとうございます。では失礼します」


そう言って立ち上がっても、
まだ篤真は動かない。


「坂上さんっ」


「あ、あぁ」


私たちは会議室を出た。


佐藤さんの機嫌がよくなってよかった。


「おい」


こっちは不機嫌になったみたいだけど。