数時間後。 愁がかえって行った。 私は1人、ちまちまと、 ぬるくなったビールを飲んでいた。 「あ、結愛!」 向かいの席に座ると烏龍茶を頼んだ。 「ほんと、愁ったら仕事がはいっちゃうなんて」 むくっと膨れながら烏龍茶を飲む。 「ほんとだよねー」 「…けど、いなくてよかったかも。今は」 「なにかあったの?」 「うん、実はね…」