さて。
こうなってくると……
彼は一歩から貰った他のチョコも……気になってしまいます。
チラリと時計を見て、まだ時間があることを確認すると……。
次の包み紙を…開け始めた。
(生チョコ……?)
書かれていた文字は、
やはりアルファベットの『O』…。
「E…O…。」
「……え、ナニ?」
いちいち反応する寺澤。
「何でもねー…。」
次は……
「………!」
(……酒……?)
どうやら……ウイスキーボンボン。
(……『Y』……。)
食べたもの一つひとつが全て……
違う種類のチョコ。
「……どんだけ…時間かかったんだよ。」
もちろん……、包装も手作り。
さすがにこれには……
柄にもなく、感激した様子で………。
「うま……。」
ポロっと口に出しちゃうくらいに……
一歩の愛を感じてしまったのでした。