さてさて。
お次は数学の授業だというのに……
三船サンタは教室を出て行ってしまいました。
廊下を小走りで進んでいくと。
そこで……。
ニシハルと……バッタリ!
「…………?何ソレ?」
とりあえず彼はいっぽの風貌が気になる様子。
「……サンタです。」
大きな白い袋を抱えているから……
それには納得したようだけど…。
「………?何でまた今頃?」
なにせ2月ですから。
「バレンタインです。これから大好きな皆さんに愛を配りに行く所です。」
「ああ、そー。」
極めて通常通りの会話を繰り広げるけれど……
「……。どこに行くの?」
ちょっと何かがひっかかるのかしら……?
ニシハル、ついつい聞いてしまいます。
「……?長南殿の元へ。」
三船サンタは自分の計画実行に忙しいので……
臨機応変がききません。
何やら…ソワソワとしている。
「…………。」
それにしても……。
予想通りの返答だったのでしょうね。
彼は無言になってしまったけれど……?
「いた!仁志先生~!」
そうこうしているうちに……
彼はやっぱり生徒に捕まって。
次々にチョコを手渡されると……
ここぞとばかりに、
必殺☆イケメンニシハルスマイル!
それを見ていた三船サンタは………。
背後にジェラシーという名の炎を燃やすけれど、
これはおあいこ……。