リビングのテーブルの上に並んだご馳走。
パスタとサラダ、鳥の唐揚げにコーンスープ。
「うわぁ!」
蒼太は目をキラキラさせて、今井の作った料理を見ていた。
テーブルを囲んで座る。
「お誕生日、おめでとう!」
みんなで一斉にそう言って、ジュースで乾杯した。
その時……。
“ピンポーン”と、玄関のチャイムの音が鳴った。
「ゴメン、先に食べてて?」
俺はそう言って、立ち上がり玄関に行く。
チャイムを鳴らしたのは宅配業者。
違う場所から2つの荷物。
ひとつは実家からで、もうひとつは……。
綾菜からだった。