「こんにちは〜」
ある井戸端会議のグループ。
俺はそこの隣を通る時に“一応”挨拶をした。
れいなちゃんの母親を含む5人グループ。
れいなちゃんの母親はジロリと見て、あからさまにプイッと首を横にした。
他の母親たちは会釈をするけど、その顔は苦笑い。
「蒼ちゃん!」
れいなちゃんが蒼太の側に来てくれたけど……。
「れいな!こっちに来なさい!」
れいなちゃんの母親の声がして、少し寂しそうな顔をした、れいなちゃんは母親の側に行ってしまった。
「またケガさせられたらどうするの!」
れいなちゃんの母親がこちらを見ながらそう言う。
他の母親たちは、れいなちゃんの母親の言葉にウンウンと頷いていた。
れいなちゃんの母親があのグループのリーダー的存在か。
女って、いくつになってもやってることは小学生や中学生と変わらないんだな。
親になって、自分が子供を教育する立場なのに……。