どうしよ……このまま出られなかったら…… 私は焦るばかり。 不安で手と足の震えが止まらない。 思わず床に座り込む。 すると、西内君が隣に座った。 「ん」 「え……?」 差し出されたのは手。 「不安なんだろ?俺が握っててやるから」 西内君が私の手に自分の手を重ねる。 何で……? 何でドキドキしてるの私…… 「西内君……ありがとう」 お礼を言うと、西内君は真っ赤な顔してそっぽ向いた。