「んまぁ、それだけ。ありがとうね」
夢奈は笑顔で教室へ戻っていった。
〜♪〜♪〜♪〜
あ、メールだ。
ディスプレイを見ると、西内君だった。
《今から図書室来い》
「ほんっと、西内君ってば……」
私は呆れながらも、何だか西内君と会えるのが嬉しかった。
「よし、図書室行こう」
私は妃奈ちゃんに用事があることを伝えた。
「わかった」
「んじゃ、行ってくるね」
あ、そーだ。
どっちにしろケータイは校則でカバンに電源切って入れとかなきゃいけないし、置いて行こう。
カバンにケータイをしまい、教室を出た。
───私は気がつかなかった。
…………夢奈の鋭い視線に。