前で問題を解いき終えた(んだろう…きっと)如月 鹿來が目に映った。


-ふいっ

顔を背ける


アイツは論外だな。
少したりとも使えん。


午後の授業は全部、昨日叔父様たちに教えて貰ったところだったから私はずっと人間観察をしていた。










放課後になると女子たちはまたケータイ小説について話し始める。


「昨日更新されたって言ってたやつ、授業中読んじゃった」
「授業中って!大丈夫だった?!」
「ヨユーヨユー」
「さっすが美波…神ぢゃん」
「んで~、あれってもしかして…『桜日和~私たちの場所を守るため~』の続作じゃない?」
「あ、やっぱりわかったんだ!ウチもそう思ったんだ~」
「でもさぁ~結愛の桜日和、せっかくイケメンも美少女もでてるんだしぃアレが欲しくない?」
「うんうん、アレ欲しい!」

アレ?!
何か足りぬか!!??

「やっぱりさぁ」

…ゴクッ