「おぉ、卯月。また生徒会だったのか?」

はーはー、氷柱もすっかり笑顔になっちゃって
先生のお気に入りさんは凄いですね~


「はい、すみません…遅れてしまって」

謝りつつも頭は下げない…か…

「いや、いい。早く席に戻れ」
「はい、すみませんでした」

はぁー、氷柱もすっかり許しちゃって…


周りでは女子たちが騒いでいる

「鹿來、今まで生徒会だったんだ~」
「凄いよね~、生徒会会長で頭脳明晰、しかも超かっこいいし」
「うんうん!」
「でも、告白すると断られるしねぇ」
「だよねぇ」
「鹿來の彼女、羨ましいなぁ」
「彼女?鹿來、今フリーらしいよ?」
「えぇー、じゃぁなんで断るの~?」
「なんでだろうねー…?」

あれがカッコイイのか?
わからん。


そうこうしているうちに昼休みになった。

「綾那ちゃーん、昼食買ってきたよ~」

唯一私に話しかけ来る人…雅はいつも昼食を買って私の教室にくる

「毎日、早いよね…買うの」
「そう?」
「うん…」
「まぁいいじゃん、早く食べようっ」

雅は細っこい体つきのくせに食べるのが大好きでよく食べるやつだ。