このことは絶対秘密。
しーちゃんですら知らないこと。


「ねぇ、そういえば綾那って昔からだけど何でそんな頭イイの?」
「勉強してるから」
「それだけとは思えないんだよね~」


-------ギクッ


「…それだけだって」
「何、その間は。天才の血筋を受け継いでるとか特別な指導者がいるとかあるんじゃないの?」

……確かにお祖父ちゃんもパパもママも頭イイし、翠叔父さんたちは特別な指導者だ。

でも…


「しーちゃんもちゃんと勉強すりゃ頭良くなるよ。勉強してない今でさえ100位以上なんだし」
「なんかそれ酷くない?」
「え、何で?」
「ウチが全然勉強してない人みたいじゃん」
「だって、実際そうじゃん」
「そうだけどー」
「ならいいじゃん」
「お世辞くらい言ってよ」
「あー…シーチャン、アタマイイー」
「何その棒読み!?」
「ねぇ…先生…。しーちゃんのこと睨んでる」
「え、まぢで?!」
「うん、まじで」
「やばっ!綾那じゃーね」
「うん、ばいばい」


先生怖いですよ~……。