「しーちゃん、おはよっ!」
目の前にいる女の子、しーちゃんこと幼馴染みの江崎 紫苑(えざき しおん)の顔をのぞき込みながら声を掛けてみる。
「お、綾那…だよね?」
「そうだよ?」
どうしたのかな?
「良かった~」
「ふぇ?」
「その反応は間違いなく綾那だね(笑」
どの反応?
「綾那、カツラ取ったんだね」
「う~ん、ママと星佳ちゃんから無理矢理ね(苦笑」
「あ~、、、あの2人(笑。でも、ウチはそっちのが好きだけど?」
「そう?」
「うん!綾那の髪の色綺麗だし好きだよ?」
「綺麗、、、なのかな~?」
私は自分の髪を手にとって見てみる。
気に入ってはいるけど、人に言われると…恥ずかしい///
「綺麗だって!そっちのが綾那は似合ってるよ。自信持ちなよ」
「うん…。ありがと」