でもこんな気持ちになるのもやはり、好きだから。

やけに感じた気持ちを優くんの言った好きだから、という言葉に当てはめてしまう。

でも、多分間違いでは無いんだろうな。


「ね、日和ちゃん。いつ、優くんに告白するの?」


優くんとの話を思い出して、私は日和ちゃんに問いかける。


きっと日和ちゃんは優くんに好きな子がいることを知らない。


「…わからない。するかどうか…。今の矢杉くん見てて思うの。多分彼には好きな子がいるって」


「!」


驚いた。


日和ちゃんはもう勘づいていたなんて。



「私…ね。1回、矢杉くんに振られてるの。でも私はしつこく想い続けてて、きっとあっちも気づいてる。…でも多分この想いは重ならない。」


そう言って日和ちゃんは苦笑いした。


「だからやめようかと思っ」


「駄目だよ」


「え?」


「あっちが気づいてるとしても、まだ好きならちゃんと想いは伝えるべきだよ」


「意味ないよ。また、あの時と同じように振られて、それでもまた想い続けてて…」