「好きだから…?」


「うん。でもまぁ、ライバルが親友じゃなかったら今くっついてたかもしんないけど。…好きだからドキドキして好きだから幸せになってほしいって思った。好きってのは色々な力がある。俺はそれを知れたから今の俺がいる。もちろん、日和が大切なのは変わらない。幼なじみとして。」


「…何か、優くんのガラに合わないね、恋バナって」

笑って見せると優くんは私の頭をぐしゃぐしゃ撫でた。


「失礼な奴だな。俺は好きな子いんの。これでも恋してんだよ」

「ハハッ…今の録音して校内放送したい。これでも恋してんだよ…。ハハッ」

「だーっ!!黙れよ!!」



「ハハッ。あ、いつ告白するの?」


「どーだろ。多分今回もしない。」


「何で!?」


「2人とも大好きだから…」


優くんはそう言いながら立ち上がった。

「それじゃ、一生、応援役じゃん!!」



「はは、そうかもね。」


「自分の気持ちも大切にするべきだよ」



「んー。相手はニブチンだからなー。ま、考えとく。」