もういっそのこと1日中寝てようか。

いや、それは何か……うん。


《~♪~♪》


「え。」

まぁくだらないことを考えていたら

誰かから電話がかかってきた。


ディスプレイには、

"時鶴"と表示されている。

………時鶴?


「もしもし。」

とりあえず出てみた。


『あっ!!奏乃ぉー!起きてた?』

相変わらず可愛らしい声だな。


「うん。起きてた。」


『良かった!ね、今から出掛けよっ!』


「は?」

突然何を言う。


…………いや、待て。今日は何日だ?

カレンダーを見たら今日は5月19日。


「…………蒼空君の誕生日プレゼント?」


『はぅっ…(///△///)。』

………当たってしまった。


そう。明日、5月20日。

その日は時鶴の絶賛溺愛中の

彼氏である蒼空君の誕生日だったのだ。


あー…私も何か用意しなきゃなぁ。

一応親友の彼氏で、私の友達だ。

歳上だけど。


『か…奏乃ぉ…(´;ω;`)。』


「あぁー、行くって。

私もプレゼント用意してないし。」

電話で話してるだけなのに、

時鶴が涙目になっているのが分かる。


『ホントッ!?じゃあ今から行くっ!』


「え、今から?ちょっとまっ…。」


《ピーンポーン》