―――…。
「ねぇ、もしも
あたしと出逢ってなかったら、
今何をしてると思う?」
「………は?」
何、急に。
「ちょ、カナ!!止めてよその冷たい感じ!
真面目に聞いてるの!!あたしは!」
「え、真面目に聞いてるの?」
「ひ、酷い…( ;∀;)。」
いや、突然そんな質問をするのが
可笑しいんだよ、普通。
「で、何してると思う?」
って、結局聞くんじゃん。
「んー…。寝てるんじゃない?」
こんな時ですら、私は嘘をつく。
あなたに出逢ってなかったら、
私はまだきっと、
眠れない夜を過ごしてる。
孤独や、闇に沈んでいるんだろう。
「現実的…。もっとこう…
職業的なモノを求めてるんだけど…。」
「職業?」
え、そっち?
「普通に…中学生じゃないの?」
「えぇっ…いや、間違ってないけど…。」
「だって、今の時代13歳で
働けるとこなんて滅多に無いよ。」
13だぞ、13。
中学にも入学したばっかなのにさ。
「え、じゃあカナは、
今の時間を過ごせて幸せ?」
「はぁ?」
だから、突然何を言うの、この子。