「縁があったら後の世でかならず生まれ会いましょう」
「!?」
彼が発した言葉に、潤は身体を硬直させた。
「同じ蓮の上に、とお祈りなさい」
彼が耳元で囁く。
「…またつぎの世でおめにかかりましょう」
潤は戸惑いを隠せずに顔を上げ、彼の瞳を見つめた。
すると彼女の胸に、息がつまるような苦しさと切なさが押し寄せてきた。
「っ行かないで…!!」
思わず、叫んでいた。
夢と同じ言葉を。
「行っちゃやだよ!!」
(行ったら貴方は…)
――シンデシマウ…
「やはり貴女は俺の北の方だ…。やっと見つけた。愛してます」
そっと抱き寄せられて、我に返った。
(ここ、教室!!!!)
クラスメートの視線がかなり痛い。
「ひゃあ!?放せー!」